• リスキリング

立命館 アカデミックセンター 提供講座
05.GXプロフェッショナル+Rプログラム GXエッセンシャルコース

研修趣旨・受講目的

近年の顕著な地球温暖化は人為的な温室効果ガス排出を除いては説明できないというのが科学的コンセンサスです。
われわれは気候、食料、土地、資源や生物多様性の観点から統合的な施策を展開し、同時に解決するという難題に直面しています。このような喫緊の課題である脱炭素と競争力強化を同時に実現する「GX(グリーン トランスフォーメーション)」に戦略的に対応できるかどうかが、企業の持続的成長や価値を左右する時代になってきました。また、気候変動への対応をコストではなく価値創造の源泉と捉え、持続可能なビジネスへ転換することが求められています。
しかし、多くの企業は「GXへの共通理解不足」「推進人材の欠如」「実務に結びつく知識・経験の不足」といった課題を抱えながら、国際情勢の目まぐるしい変化にも対処しなければなりません。「GXプロフェッショナル+Rプログラム」は、科学的知見を基盤に脱炭素や資源循環のフロンティアを学び、未来戦略に直結する知を提供します。不確実な時代だからこそ、行動が求められています。


身につく知識とスキル


・気候変動のメカニズムから国際交渉の歴史、パリ協定目標の科学的背景まで、カーボンニュートラルに向けた基礎知識
・GXと業務とを関連づける力





学びを活かす方向性


製造、流通、総務、営業、マーケティング、人事など、あらゆる部署においてGXの基礎知識を踏まえた業務の志向性を身に付けることができるようになる。


求める受講生

GXに関する総合的な知識を修得したい方
具体的な脱炭素技術や制度を学び、実務に取り入れたい方

研修講師

  • 立命館大学
    経済学部 教授
    島田 幸司

  • 立命館大学
    総合科学技術研究機構 教授
    長谷川 知子

  • 立命館大学
    政策科学部 教授
    小杉 隆信

  • 立命館大学
    経済学部 教授
    青野 幸平

  • 立命館大学
    理工学部 教授
    橋本 征二

  • 立命館大学
    国際関係学部 教授
    西村 智朗

  • 京都市地球温暖化対策室
    エネルギー政策部長
    細貝 拓也

日程/会場
概要

オンデマンド

※無料で視聴できます

《主な内容》

オープニング講座について


講師:島田教授
エッセンシャル講座でGXの基礎知識を身につけよう!
GXプロフェッショナル+Rのエッセンシャル講座では、企業や官公庁などにおいて脱炭素を中核としたGX業務に携わり始めた方や今後携わりたい方々を対象に、10回のオンデマンド講義を用意しました。

講座では、気候変動の科学、条約等の国際法、諸外国の情勢に始まり、日本のGX関連制度、再エネ促進策、炭素の回収・利用・貯留の動向、そしてESG金融、循環経済や地域社会との関わりに至るまで、GXの基礎を広範に網羅しています。

受講者の興味関心や必要性に応じて10回のなかから選択受講することも可能です。
本講座の受講を通じて企業等におけるGX人材を目指しましょう!

オンデマンド

《主な内容》
講師:長谷川教授
気候変動のメカニズム・影響予測・目標レベル
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新の知見をベースに気候変動のメカニズムや温暖化の影響予測、さらには気候安定化に求められる目標レベル(1.5℃)やそのための対策強度を解説。

オンデマンド

《主な内容》
講師:西村教授
気候変動を巡る国際的議論と国際法制度整備の歴史
気候変動枠組条約、京都議定書からパリ協定に至る国際交渉の歴史や到達点を振り返り、パリ協定の気温目標を達成するための国際レジームを論じる。

オンデマンド

《主な内容》
講師:島田教授
カーボンニュートラルに向けた国際潮流(主要地域・国の動向)
パリ協定の目標(2℃,1.5℃)の上昇限度が要請される科学的・政治経済的背景を改めて解説するとともに、カーボンニュートラルに向けた主要国(欧州、米国、日本、中印等)の取組みの最新情勢を把握する。

オンデマンド

《主な内容》
講師:小杉教授
日本のカーボンニュートラルとGX関連制度
日本のカーボンニュートラルに向けた取組みをGX関連制度(カーボンプライジング、移行ファイナンス、脱炭素電源整備等)と関連付けて解説する。

オンデマンド

《主な内容》
講師:小杉教授
カーボンニュートラルと炭素回収・貯留・利用
カーボンニュートラルに不可欠となる炭素の回収・貯留・利用(森林・土壌・海洋等の自然機能と理工学的対策)に視座を広げ、そのポテンシャルや課題にも言及する。

オンデマンド

《主な内容》
講師:島田教授
カーボンニュートラルに向けた日本の政策展開と課題:再エネ普及に焦点を当てて
再エネポートフォリオ基準(RPS)、固定価格買取制度(FIT)/フィードインプレミアム(FIP)、Jークレジット、非化石証書など日本の再エネ促進制度の進展と課題を先進諸国との比較を交えて解説する。

オンデマンド

《主な内容》
講師:青野教授
カーボンニュートラルとESG金融
ESG投融資といった金融機能を通じてカーボンニュートラルを後押しする世界的な潮流を解説するとともに、日本の金融市場の特徴も踏まえた活用方策を論じる。

オンデマンド

《主な内容》
講師:橋本教授
カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミー
サーキュラーエコノミーを志向した取り組みがカーボンニュートラルにも貢献するメカニズムを解説し、このようなシナジー効果が現れる好事例も紹介する。

オンデマンド

《主な内容》
講師:細貝氏
カーボンニュートラルと地域社会
〜京都市の気候変動対策について〜
地域でのカーボンニュートラルに向けた取組みを京都市の事例(事業者制度、建築物制度等)を中心に解説するとともに、脱炭素先行地域での先進的取組も紹介する。

オンデマンド

《主な内容》
講師:島田教授
ナッジ(情報提供)による電力消費の行動変容
カーボンニュートラル実現に求められるエネルギー消費面での行動変容を行動経済学の観点から解説する。